光回線をやめる、あるいは別の会社に移る。どちらの場合も「解約を先にやってはいけない」のが原則です。

解約金の額ばかりが気になりますが、実際に金額が大きくなるのは違約金ではありません。工事費の残債と、無回線期間をつくってしまったときの手戻りです。順番から整理します。

先に結論

乗り換えなら先に新しい回線を申し込み、開通を確認してから解約する。これだけでネットが使えない期間はなくなります。違約金は法律で月額1ヶ月分が上限なので数千円程度ですが、工事費の残債は一括請求されるため、こちらのほうが金額は大きくなりがちです。

順番を間違えると何が起きるか

解約を先に済ませてしまうと、次の回線が開通するまでネットが使えません。光回線の開通工事は、繁忙期(2〜4月)なら1ヶ月以上待つこともあります。その間、モバイル回線でしのぐことになります。

⚠️ 先に解約して起きること
  • 無回線期間が数週間〜1ヶ月以上できる
  • 乗り換え先の「他社違約金還元」が使えなくなることがある(解約証明が必要なため順序が重要)
  • 光コラボ同士なら使えたはずの事業者変更が使えなくなり、工事費が発生する

正しい順番は①新しい回線を申し込む → ②開通して使えることを確認 → ③古い回線を解約 → ④機器を返却です。

違約金の上限は月額1ヶ月分

2022年7月の電気通信事業法の改正で、解約金の上限は「月額利用料の1ヶ月分相当」と定められました。それ以前の契約では2万円を超える違約金もありましたが、現在の契約なら数千円に収まります。

契約時期解約金の目安
2022年7月以降の契約月額1ヶ月分相当(4,000〜6,000円程度)
それ以前の契約旧条件のまま。1〜2万円台のことがある
契約期間なしのプラン0円

つまり違約金を恐れて乗り換えを我慢する意味は、以前より小さくなっています。月額が1,000円下がるなら、数ヶ月で元が取れる計算です。

本命は工事費の残債

金額として効いてくるのはこちらです。光回線の工事費は2〜4万円程度かかりますが、多くの窓口では「36ヶ月の分割払い + 同額の月額割引」という形で実質無料にしています。

この状態で36ヶ月より前に解約すると、割引が止まり、分割払いの残りが一括で請求されます。契約1年で解約すれば、残り24ヶ月分がまとめて来る計算です。

🧭 確認のしかた

会員ページの「ご利用料金の内訳」で、工事費の分割と同額のマイナス項目(工事費相当割引など)が並んでいるはずです。この2行が何ヶ月目まで続くかを見れば、残債の額が分かります。

乗り換え先によっては、この残債を含めて負担してくれるキャンペーンがあります。金額が大きいときは、還元のある窓口を選ぶだけで結果が変わります。

💸 残債や違約金が大きいなら、還元のある乗り換え先を

ソフトバンク光の「あんしん乗り換えキャンペーン」は、他社の解約金・工事費残債を証明書の提出で還元する仕組みです。負担額が大きいほど効きます。

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※ 申請の手順と必要書類はソフトバンク光への乗り換え完全ガイドで解説しています

返却物と撤去工事

返すもの

未返却や破損があると、機器代金(1〜2万円程度)を請求されます。箱と付属品は捨てずに取っておくのが安全です。返却キットが送られてくる事業者と、自分で梱包して送る事業者があります。

撤去工事は必要か

光コラボ・フレッツ光の場合、撤去工事は原則任意です。設備を残したまま解約でき、そのほうが次に光回線を引くときも早く済みます。

一方NURO光やauひかりは撤去工事が必要になる場合があり、有料(1〜3万円程度)のことがあります。賃貸で原状回復を求められるかどうかは、契約時の条件と管理会社の判断によります。解約前に確認してください。

損しない解約タイミング

更新月(契約更新月)に解約すれば違約金はかかりません。ただし前述のとおり違約金は数千円なので、更新月を待つために何ヶ月も高い料金を払い続けるのは本末転倒です。

状況おすすめの判断
更新月まで1〜2ヶ月待ってから解約する
更新月まで半年以上待たずに乗り換える。差額のほうが大きいことが多い
工事費残債が2万円以上還元のある窓口を選ぶか、残債が減るまで待つ
引越しが決まっている移転か乗り換えかの判断を先に

解約しないほうが良いケース

光コラボ同士の乗り換えなら、そもそも解約という手続きは不要です。事業者変更を使えば、工事も無回線期間もなく、前の契約は自動的に終わります。

また、引越し先でも同じ事業者が使えるなら「移転手続き」のほうが安く済むことがあります。解約と新規より、移転のほうが工事費が抑えられるケースがあるためです。

🧭 次は縛りのない回線にしておく

GMOとくとくBB光は契約期間の縛りも解約金もありません。「次に引越すかもしれない」「また乗り換えるかもしれない」なら、この身軽さがそのまま効きます。

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よくある質問

解約の連絡はいつまでにすればいいですか?
多くの事業者は「当月末解約なら当月20日ごろまで」といった締め日を設けています。締め日を過ぎると翌月扱いになり、1ヶ月分多く払うことになります。解約を決めたら早めに連絡してください。
日割り計算はされますか?
光回線は月額の日割りをしない事業者がほとんどです。月の途中で解約しても1ヶ月分が請求されます。そのため、解約日は月末に合わせるのが基本です。
工事費の残債はどこで確認できますか?
会員ページの料金内訳で、工事費の分割金と同額の割引が並んでいる行を探してください。この割引が何ヶ月目まで続くかで残債が分かります。電話で聞けば正確な残額を教えてもらえます。
撤去工事は断れますか?
光コラボ・フレッツ光なら原則任意で、設備を残したまま解約できます。NURO光やauひかりは事業者の方針や建物の条件によって必要になる場合があり、有料のことがあります。
レンタル機器を返し忘れるとどうなりますか?
機器代金として1〜2万円程度が請求されます。解約後しばらくして請求が来ることが多く、気づきにくい出費です。解約手続きと同時に返却の段取りまで済ませてください。

まとめ

光コラボ間の乗り換えなら事業者変更承諾番号の取り方を先に読んでください。解約せずに済みます。

📚 参考情報・データの出典
  • 総務省「電気通信事業法の一部を改正する法律」(2022年7月施行) — 解約金の上限規定
  • 各社公式サイトの「解約・退会」案内ページ(2026年8月確認) — 締め日・返却物・撤去工事の扱い
  • 工事費残債・撤去工事費は契約時期と設備によって異なります。金額は必ず契約中の事業者にご確認ください