引越しが決まると、住所変更や電気ガスの手続きに紛れて、つい後回しになるのがネット回線。ところが後回しにした結果、「新居に入ったのにネットが1ヶ月使えない」は、引越しの失敗談として最も定番のパターンです。

この記事では、引越し時のネット回線について「継続・乗り換え・新規、どれにすべきか」を3分で判断できるフローと、そこからの具体的な手順をまとめます。

先に結論

今の回線に不満がなく、新居も提供エリア内なら「継続(移転手続き)」。それ以外は「乗り換え」が得です。移転には手数料や再工事費がかかるのに特典はほぼゼロ。一方、乗り換えなら新規向けキャッシュバックの対象になります。どうせ工事するなら、特典のつく方を選ぶのが合理的です。

そしてどのルートでも、手続き開始は引越しの1〜1.5ヶ月前。ここだけは今日動いてください。

30秒でわかる判断フローチャート

引越し時のネット回線判断フローチャート。今の回線に不満がなく新居がエリア内なら継続、それ以外は乗り換えがお得
まずは自分がどのルートかをここで確定させましょう

ポイントは2つの質問だけです。

  1. 今の回線に不満はあるか?(速度・料金・サポート)
  2. 新居は今の回線の提供エリア・対応物件か?(公式サイトの住所検索で1分)

両方クリアなら継続、どちらかが引っかかるなら乗り換え。シンプルにこれだけです。

継続 vs 乗り換えの費用比較

「手続きがラクだから継続」と決める前に、お金の面を見ておきましょう。

項目継続(移転)乗り換え
手数料 移転事務手数料(2,200〜3,300円程度) 解約違約金(月額1ヶ月分程度※)+事務手数料
工事費 移転先の工事費(割引が効かないことが多い) 「実質無料」キャンペーン対象になりやすい
キャッシュバック 基本なし 2万〜7万円前後の対象
手間 少ない(手続き1回) やや多い(解約+新規)

※ 2022年7月以降の契約の場合。それ以前の契約は違約金が高いことがあるため要確認。工事費残債がある場合は別途精算。

もりそん
私は過去の引越しで「面倒だから」と移転を選び、移転工事費を普通に払いました。あとから乗り換えならキャッシュバック+工事費無料だったと知ったときの脱力感は、いまだに覚えています。手間の差は正味2〜3時間。時給換算するとかなり高くつく2〜3時間でした。
運営者・もりそん

引越しまでのタイムライン(いつ何をする?)

  1. 1.5ヶ月前:方針決定+申し込み

    上のフローで継続か乗り換えかを決め、すぐ申し込み(移転連絡)。工事日の希望を早く押さえるほど、入居日に間に合う確率が上がります。

  2. 1ヶ月前:工事日の確定

    入居日当日〜数日以内に工事日を設定できれば理想。立ち会いが必要なので、引越し当日の家具搬入と時間が被らないように。

  3. 1〜2週間前:機器・つなぎの準備

    Wi-Fiルーターの手配、テザリングのデータ容量確認、必要ならレンタルWi-Fiの手配。旧居の回線の解約日(乗り換えの場合)もここで確定。

  4. 引越し当日〜:開通・撤去

    新居で開通工事に立ち会い、速度を確認。乗り換えの場合、旧回線は新居の開通確認後に解約し、レンタル機器を返却します。

「継続」の手順

継続と決めたら、手続きは1本です。

  1. 契約中の回線のマイページまたは電話で「移転手続き」を申請
  2. 移転先住所と入居日を伝え、新居での工事日を調整
  3. 旧居の撤去工事が必要な場合は日程調整(賃貸は原状回復の要否を管理会社に確認)
  4. 新居で開通工事に立ち会って完了

費用は移転事務手数料+新居の工事費が基本。同一フレッツ網エリア内の移転なら工事費が軽くなる場合もあります。

「乗り換え」の手順

乗り換えの場合は「新居用の新規申し込み」+「旧居の解約」の2本立てです。順番のコツは1つだけ——新居の開通日が確定してから旧回線の解約日を決めること。

  1. 新しい回線を選ぶ(7社比較を参考に、新居の住所でエリア検索)
  2. 新居を設置先住所として申し込み、入居直後の工事日を予約
  3. 旧回線に解約連絡(引越し日以降の解約日を指定)
  4. 新居で開通確認 → 旧回線の機器を返却

キャッシュバックの受け取り条件の確認と落とし穴対策は乗り換え完全ガイドで詳しく解説しています。引越しはただでさえ出費がかさむ時期なので、ここで数万円回収しておきましょう。

開通までのつなぎ回線はどうする?

工事が入居に間に合わない場合の選択肢は3つです。

方法費用向いているケース
スマホのテザリング 追加費用なし(容量消費) 数日間のつなぎ。大容量プラン・楽天モバイルなら現実的
事業者の無料レンタルWi-Fi 無料の場合あり 開通までのレンタル制度がある回線を申し込んだ場合
ホームルーター 月額3,000〜5,000円 工事不可物件・工事が1ヶ月以上先になる場合。そのまま本回線にする手も

「そもそも工事ができない・したくない」物件なら、ホームルーターを本回線として使う選択肢もあります。コンセントに挿すだけで当日から使えるので、引越しとの相性は抜群です。詳しくは工事不要WiFi比較をどうぞ。

物件タイプ別の注意点

賃貸マンション・アパート

戸建て(新築)

よくある質問

何日前までに手続きすればいいですか?
1〜1.5ヶ月前が理想です。工事は申し込みから2週間〜2ヶ月かかり、2〜4月は特に混みます。物件が決まった日=回線を申し込む日、と覚えてください。
開通までのつなぎはどうすれば?
数日ならテザリング、長引くならホームルーターか事業者の無料レンタルWi-Fiが現実的です。申し込み時にレンタル制度の有無を確認しましょう。
引越しは乗り換えのチャンスというのは本当?
本当です。移転は費用がかかるのに特典ゼロ、乗り換えは新規特典の対象。同じ工事をするなら、キャッシュバックが付く方を選ぶのが合理的です。

まとめ:物件が決まった日が、回線を申し込む日

🧭 新居の回線を決める

スマホ別の最適解と各社のキャンペーンを、1つの表で比較できます。

光回線7社比較を見る新居の住所でエリア検索する方法も解説
📚 参考情報・データの出典
  • 各社公式サイトの移転手続き・キャンペーンページ(2026年8月確認)
  • 運営者自身の引越し・移転手続きの経験