ドコモ光からGMOとくとくBB光へ、ソフトバンク光からビッグローブ光へ——こうした光コラボ同士の乗り換えは「事業者変更」という手続きで行います。解約して新規契約し直すのとはまったく別の制度です。

この違いを知らずに「まず解約」してしまうと、工事費と工事待ちが発生し、ネットが使えない期間まで生まれます。順番を間違えないことが、この手続きのすべてです。

先に結論

光コラボ同士なら今の事業者に電話して「事業者変更承諾番号」をもらい、それを乗り換え先の申込画面に入力するだけ。工事も立ち会いも不要で、回線が止まる時間もありません。承諾番号の有効期限は取得日を含めて15日間なので、乗り換え先を決めてから取りに行くのが鉄則です。

事業者変更・転用・新規の違い

光回線の乗り換えには3つの型があります。自分がどれに当たるかで、手続きも費用もまったく変わります。

どんなとき工事手続きの入口
事業者変更光コラボ → 光コラボ
(ドコモ光→GMO光 など)
不要今の事業者から事業者変更承諾番号
転用フレッツ光 → 光コラボ不要NTT東西から転用承諾番号
新規独自回線が絡む
(auひかり・NURO光など)
必要承諾番号なし。解約と新規を並行

光コラボとは、NTTのフレッツ光の設備を各社が借りて自社ブランドで売っている回線のことです。ドコモ光・ソフトバンク光・GMOとくとくBB光・ビッグローブ光・楽天ひかりなどはすべて光コラボなので、この中での引っ越しは事業者変更になります。

🧭 自分がどれか分からないとき

今の回線が「auひかり」「NURO光」「電力系(コミュファ光・eo光など)」なら独自回線なので事業者変更は使えません。それ以外で毎月フレッツ光ではなく事業者名で請求が来ているなら、まず光コラボだと考えて問題ありません。

承諾番号を取る4ステップ

手順そのものは単純です。順番だけ守ってください。

ステップ1:先に乗り換え先を決める

承諾番号には期限があります。取ってから探すのではなく、決めてから取る。これだけで大半のトラブルは起きません。

ステップ2:今の事業者に連絡して番号を発行してもらう

電話または会員ページから申請します。多くの事業者は電話のみの受付です。手元にお客様IDまたは契約番号・契約者名義・連絡先を用意しておくと数分で終わります。

ここで引き止めの案内を受けることがありますが、事業者変更承諾番号の発行自体を断られることはありません。「事業者変更をしたいので承諾番号をください」とはっきり伝えれば発行されます。

ステップ3:乗り換え先に申し込み、番号を入力する

申込フォームに「事業者変更承諾番号」の入力欄があります。ここに番号と、今の契約者名義を入力します。名義が違うと弾かれるので、家族名義の契約なら事前に名義変更が必要です。

ステップ4:切替日を待つ

申し込みから切替までは通常1〜2週間程度。切替日には回線が数分から数十分だけ切れることがありますが、工事も立ち会いもありません。届いた新しいルーターやIDで設定し直せば完了です。

有効期限15日の数え方

事業者変更承諾番号の有効期限は発行日を含めて15日間です。ここで注意したいのは、期限の意味が「申し込みを完了させる期限」だという点です。

乗り換え先によっては、申込の受理までに書類確認などで数日かかることがあります。期限ぎりぎりに申し込むと、処理中に期限切れになって番号を取り直しになることがあります。取得したら数日以内に申し込むつもりでいてください。

⚠️ 期限が切れたら

再取得できます。ペナルティもありません。ただし手順をもう一度やり直すことになるので、時間が無駄になります。

かかる費用・かからない費用

項目事業者変更の場合
工事費かからない(工事自体がない)
今の回線の解約金契約期間の途中なら発生する場合あり
工事費の残債残っていれば一括請求されることが多い
事業者変更承諾番号の発行無料
乗り換え先の事務手数料3,300円程度が一般的

つまり「工事費はかからないが、前の契約の後始末はついてくる」のが事業者変更です。特に工事費の分割払いが残っている場合、残額がまとめて請求されます。契約から2〜3年以内なら、まずここを確認してください。

解約金と工事費残債の考え方は光回線の解約手順と違約金で詳しく整理しています。

🧾 縛りがない回線に移っておくと、次がラクになる

GMOとくとくBB光は契約期間の縛りと解約金がありません。今回のような乗り換えを将来もう一度することになっても、解約金の心配がなくなります。事業者変更にも対応しています。

GMOとくとくBB光の公式キャンペーンバナー
GMOとくとくBB光の料金と条件を見る縛りなし・キャッシュバックの詳細

※ キャッシュバックの受け取り手順はGMOとくとくBB光のキャンペーンガイドで解説しています

つまずきやすい5つの注意点

1. 名義が違うと手続きできない

今の契約が親名義、申し込むのが本人名義、というケースはよくあります。事業者変更は名義が一致していることが前提なので、先に今の事業者で名義変更を済ませてください。名義変更には数日かかります。

2. プロバイダのメールアドレスは使えなくなる

今のプロバイダのアドレス(@ocn.ne.jp など)は、乗り換えると原則使えなくなります。有料でメールだけ残せる事業者もあります。仕事やネットサービスの登録に使っているなら、切り替え前に移行してください。

3. ひかり電話の番号は引き継げるが、条件がある

NTTの設備で発番された番号は引き継げます。ただし他社で新規発番した番号は引き継げないことがあります。番号を残したい場合は、申し込み時に必ず伝えてください。

4. 光テレビ・オプションは自動で移らない

ひかりTVなどの映像サービスは、事業者変更で自動的に引き継がれるとは限りません。継続したいなら乗り換え先で同等のサービスがあるか先に確認します。

5. 「解約してから申し込む」は絶対にやらない

解約してしまうと事業者変更が使えなくなり、新規扱いになります。工事費・工事待ち・無回線期間がすべて発生します。これが一番もったいない失敗です。

切り替え後にやること

速度が思ったより出ないときはマンションのネットが遅い原因と解決策の切り分け手順が使えます。

よくある質問

事業者変更に工事は必要ですか?
不要です。NTTの設備をそのまま使い続けるため、宅内工事も立ち会いもありません。切替日に回線が短時間切れることはありますが、通常は数分から数十分程度です。
承諾番号の有効期限を過ぎたらどうなりますか?
番号が無効になるだけで、ペナルティはありません。同じ手順で再取得できます。ただし手続きをやり直すことになるため、取得したら数日以内に申し込むのが安全です。
今の回線の解約手続きは別に必要ですか?
不要です。事業者変更が完了した時点で、前の契約は自動的に解約されます。ただしレンタル機器の返却は別途必要で、返さないと違約金が発生します。
ネットが使えない期間はできますか?
原則できません。切替日に短時間の切断があるだけです。無回線期間ができるのは「解約してから新規申し込みをした場合」で、これは事業者変更ではなく新規契約になります。
auひかりやNURO光へは事業者変更できますか?
できません。これらはNTTの設備を使わない独自回線なので、通常の解約と新規申し込みになります。工事が必要で、無回線期間ができないよう申し込みの順番に注意が必要です。

まとめ

乗り換え先をまだ決めていないなら光回線おすすめ7社比較から。キャッシュバックの受け取り方まで含めた全体の流れは乗り換え完全ガイドにまとめています。

📚 参考情報・データの出典
  • NTT東日本・NTT西日本「事業者変更のお手続き」(2026年8月確認) — 承諾番号の有効期限と手続きの流れ
  • 各光コラボ事業者の公式サイト「事業者変更」案内ページ(2026年8月確認) — 事務手数料・必要書類
  • 総務省「電気通信事業法の消費者保護ルール」— 解約金の上限に関する規定
  • 事務手数料・解約金は事業者と契約時期で異なります。金額は必ず契約中の事業者にご確認ください